つばめ
先日、車を運転しているときに見かけた光景があまりにも痛ましかった。
歩道に一羽の燕が倒れて羽をバタつかせている。おそらく車と接触した
のではないだろうか。その燕を心配してか、寄り添っては飛び、飛んで
は寄り添うもう一羽の姿が、あまりにも切なく悲しい思いに駆られた。
この時期はツバメが番いで巣をつくり卵を産み子育てに入る頃だ。
天敵のカラスやすずめから身を守るために、人の住む軒下などに巣を
つくるようだが、その住処を探していたのだろうか、それとも餌とな
る虫を捕えようとしていたのだろうか。
動物も、人間と同じく嘆き悲しみ命を慈しむのだと、改めてそう思
わせられる出来事だった。そしていつ何時、不慮の事故に遭遇しない
とも限らない。自分の命は自分で守る。その意識が他の命を尊く思わ
せるのではないだろうか。生きている今を大切に生きねば。
めーめー仔ヤギ